前回は錠剤についてでしたが、今回は何と言っても小児には多い粉薬についてお話します。なんと言っても、小児のおくすりは成人と違い「体重」や「年令」によって使う量を調節されることがほとんどです。昔は「匙かげん」といって成人にも症状によっての用量調節よく行われていました。粉薬は「散剤」と呼びますがお薬としては「散」「末」「細粒」「顆粒」「微粒」「ドライシロップ」などその粒の大きさ、によって違った表現がされます。粉末だと取扱いがむずかしく、一寸した空調の風でも飛散、舞い上がることもあり「細粒」「顆粒」などの工夫がなされています。また近年の製剤技術では「苦い薬」を甘味成分で包んでも顆粒レベルの小さな粒と出来ます。「ドライシロップ」は基本的に液剤のシロップを乾燥させていますので、「水に溶いて」の服用も可能ですし、そのまま服用されても小児に嫌がられない工夫がされています。
一部、酸味の強いジュースなどに溶かされると「苦味」が強くなるお薬もありますので、お医者さんや薬剤師に十分の説明を受けてください。

福山市薬剤師会