脳内の咳中枢に作用して咳を止めるくすりです。錠剤,散剤,ドライシロップ,シロップと年令や体重,症状に合わせやすいように多くの剤形があります。かぜ,気管支炎,上気道炎,肺炎などの咳や痰が出にくい時に使われ、副作用も少ないくすりです。ただ、小児によく使われるのは「粉」のタイプで散剤(黄みがかった橙色)とドライシロップ(赤みがかった橙色)があり、見比べれば解りますが間違いやすい色です。しかも成分の濃度が5倍も違いますから決して同じ名前の粉だからといって他人のくすりを飲んではいけません。このくすりが尿を少し赤くすることがありますが,代謝物の色なので心配はありません。またアスワート,コフデニンAのような同じ成分(チペピジン)で違った名前のくすり(ジェネリック)もあります。

福山市薬剤師会