小児の発熱、痛みによく使われるおくすりですが、これは「おくすりの成分の一般名」で「くすり(商品)の名前」ではありません。処方される名前としては「アンヒバ,アルピニー,カロナール,アニルーメ」他数種類があります。剤形も「粉,錠剤,液,坐剤」と用意されています。さらに坐薬では1個「50mg、100 mgと200 mg」錠剤は1錠「200 mgと300 mgと500 mg」などの種類があり、年齢・体重で使い分けられます。小児に安全な熱さましは非常に少なく,もっぱらこのアセトアミノフェン製剤が使われています。また、ウイルス感染が疑われる場合は大人にも処方されます。ただ小児の熱は脱水症状等に注意すれば40度近くてもおくすりの必要はないとも言われています。もちろん熱性けいれんの既往がある小児は別ですので,医師の指示,処方に従いましょう。アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤ですから、「痛み止め」の作用もあります。熱と同様,痛みにも小児に安全とされるくすりはほとんどありませんので,中耳炎などで痛みを訴える子供さんに使われることがあります。

福山市薬剤師会