咳がひどい時に、気管を拡げて呼吸を楽にするために「胸」「背中」「腕の肩に近い方」などに貼るおくすりが使われることがあります。経皮吸収薬と言って皮ふからくすりを吸収します。気管支喘息や肺気腫,慢性,急性の気管支炎のときに使われます。薄いセロテープのような貼り薬で1日1枚を貼ればよく、とくに夜間までの持続性の効果が期待できます。薬の量が「0.5mg」「1mg」「2mg」の3種類あり,テープもそれにあわせて大きくなります。大体9歳以上から大人用の「2mg」を使いますがもちろん体重,症状により違うこともあります。また、貼って直ぐには効果が期待できませんから、貼り忘れに気をつけましょう。小さなお子さんの場合無意識にはがしてしまうこともありますので、手の届かない「背中」などがいいでしょう。ただ皮ふが弱い子どもさんでかぶれたり,赤くなったりすることがあります。場所を変えて使用すればよい場合もありますが,症状によっては医師に相談された方がいいでしょう。まれに心臓がドキドキしたり,手足がふるえたり,気分が悪くなる子どもさんもおられますが勝手に中止しないで速やかに相談してください。「ホクナリン・テープ」が先発品ですが、最近はいわゆるジェネリック医薬品で「ツロブテロール」「ツロブテン」「ツロブニスト」などがあります。

福山市薬剤師会