病原微生物は極小で人の細胞の中で増殖するウイルスと皮膚、粘膜などで増殖する細菌などがありますが、マイコプラズマとは通常の細菌よりは小さいですが、細胞で増殖するウイルスよりは大きな病原体です。感染してからの潜伏期間は2~3週間と長めで、幼稚園や小学校で流行りだした時にはすでに感染している場合があります。症状は風邪のようで熱と咳が主です。少し長引き肺炎となる場合もありますが、重症例は多くありません。治療薬として、通常のセフェム、ペニシリン系は効果がありませんが、マクロライド、テトラサイクリン、ニューキノロン系など有効な抗菌薬がありますので安心です。1984年1988年と4年おきに大流行したため「オリンピック熱」と呼ばれてましたが、現在は例年に、秋から春先にかけて流行が確認されています。

福山市薬剤師会