小さなお子さんは体調や気分不良時には吐き気を訴えられることが多々あります。その時に用いられるおくすりの形として錠剤,散剤,ドライシロップ、坐薬、注射があります。重症の嘔吐時には内服困難となり、水分補給もままならないことがあり、まず点滴にて水分確保と吐き気止めの処方、処置がなされます。そして点滴のみにて症状が治まらない時用におくすりが出ますが、そもそも、吐き気時は飲食もままならず、内服困難な場合が多く、無理をして飲んでいただいても、吐いてしまうと、体内に残ったくすりの量が不明で、追加服用が出来ません。そこで坐薬が使われると思われます。よく使われますのがドンペリドンという成分の「ナウゼリン坐剤」で10mg,30mg,60mgとあり、概ね3歳以下では10mg,3歳以上に30mgが使われますが,「症状」「体重」によって変わってもきます。1回で治まらなかった場合の2回目は8時間くらいの間隔が適当です。使用後排便等があった時、15分以上後であればほぼ吸収されていますので様子をみます。5分以内に形が解る状況で排便とともに出た場合はもう一個使ってください。

福山市薬剤師会