前回おくすりの量の単位について記しましたが、今回は使用量のおはなし。
小児のおくすりの使用量を決める目安に年齢と体重があります。多くは体重を目安としますが、単純に体重で比較してはいけないおくすりもあります。その時の基準のひとつに体表面積があり1Kgあたり比率で成人:6歳:12か月では1:1.5:1.7と小児のほうが体表面積比率が広くなります。またくすりの必要量を測ってみると1Kgあたり比率で成人:6歳:12か月では最大1:1.9:2.2となっています。したがって12か月10Kgの赤ちゃんのおくすりを6歳20Kgのお兄ちゃんに体重が2倍だからと2倍を使用した場合には過剰量になってしまいます。逆に60Kgの成人のおくすりを3分の1だと効果が期待できなくなります。あたりまえのことですが、医療用のおくすりは、その子供さん専用ですから、兄弟姉妹で兼用してはいけません。

福山市薬剤師会