手足口病はリンゴ病(伝染性紅斑)と同じく、原因はウイルスによる感染です。名前の通り手のひらや、指、ひじ、足の裏、ひざ、おしり、口の中に水疱性の発疹が現れる、6~8月にかけて多く見られる、夏かぜの一種です。多少の熱(38℃)が出ることや口の中の水泡で水などがしみて食べられなくなったり、下痢をともなっての脱水症になることもあります。このウイルスに直接効くくすりはありませんが、症状によって、発疹にかゆみがある場合に抗ヒスタミンのかゆみ止の塗薬。高熱でぐったりしている場合やのどの痛みにアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬。ひどい下痢に対して整腸薬が使われることがあります。

福山市薬剤師会